非抜歯矯正について
非抜歯矯正とは親知らず以外の歯を抜かずに歯を並べる方法で、部分矯正と
全体矯正があります。
部分矯正
特にデコボコの上顎の前歯4本をきれいに並べることを目的とした矯正法です。
部分矯正の治療の流れ
1診査、診断
2レントゲン撮影、顔貌、口腔内写真撮影
3治療(動的期間)
拡大床装着(1~2か月)(使用しない場合もあり)
ブラケット、ワイヤー装着(3~4か月)
マウスピース装着(2~6か月)
合計で6~12か月
4保定
マウスピース装着(2~3年)
部分矯正の利点、欠点
利点
治療期間が短い
治療費が安い(全体矯正の2分の1から4分の1)
歯を抜かない(親知らずも)
欠点
一般的に全体矯正より出来上がりが劣る場合が多い
前歯のエナメル質を削ることが多い
妥協が発生する場合がある
出っ歯は治りにくい場合が多い
部分矯正の費用
25~50万(税別)
全体矯正
歯列全体を矯正する方法で、特に叢生、開咬に有効です。
全体矯正の治療の流れ
1診査、診断
2レントゲン撮影、顔貌、口腔内写真撮影
3治療(動的期間)
ヘリックス、ワイヤー装着(3~6か月)
MEAWワイヤー装着(3~6か月)
マウスピース装着(6か月)
合計で1年~1年半
4保定
マウスピース装着(2~3年)
全体矯正の利点、欠点
利点
臼歯部も動かすので全体の仕上がりが部分矯正よりもきれい
治療期間が比較的短い
小臼歯を抜かない
欠点
親知らずを抜く
ヘリックス、MEAWワイヤーともに異物感が強く、外見的に目立つ
ワイヤー交換時の痛みが部分矯正よりも強い
MEAWワイヤー使用時にはゴムを頻回に交換しなければならない
マウスピースはきちんと装着し続けないと正しく歯が動かない
重度の上顎前突、下顎前突には不向き
全体矯正の費用
80~100万(税別)
小児矯正
6歳くらいから治療可能
拡大床とブラケットワイヤーを用いて動的治療を行う
保定は床装置を使用
小児矯正の費用
10~70万(税別)
マウスピース矯正(アソアライナー)
前歯の軽度歯列不正などに有効な治療法です。
比較的短期間(1~2年)で歯列を整えます。
歯を削ったりもします。
マウスピースはあまりめだたないので、職場でも装着し続けることが可能です。奥歯の移動には不向きです。マウスピースの硬さが3段階にわかれているので、以前よりも痛みがでにくくなっています。マウスピースは1日17時間以上(食事と歯磨き時は除く)装着することが必要です。上記のように長時間装着し続けないと効果は出ません。 マウスピース矯正のみの費用、片顎30万~、全顎60万~(税別)